パニック障害と鍼灸治療
" 自律神経 "
パニック障害は、急激に強い不安や動悸に襲われる症状。病院で検査を受けても脳や身体に異常は見つからないことがほとんど。死にそうな苦痛を感じることも多いが、パニック発作で死亡することはない。パニック症になる割合は100人のうち1~2人と多く、男性より女性の方が発症しやすい。鬱症状を併発する事もある。
心の問題で精神科医にかかっても、抗不安薬や鬱病の薬をもらって経過観察というパターンが多い。ところが、狭い場所・電車・車・会議など緊張やプレッシャーがかかる場面で、パニック発作を繰り返してしまいます。
症状は人それぞれ少しづつ違いますが、当治療室ではパニック障害の原因は自律神経の交感神経の過緊張と血流の悪さと考えています。
当治療室では、西洋医学でのパニック障害治療ではほとんど重視されていない触診を大切にしています。パニック障害の患者様を触診していると首と背中の筋肉に強い緊張があり、その緊張を緩めていく事で症状が改善していく事が多いです。人は強いストレスを受けると深層筋を緊張させます(特に首や肩の深層筋)。その深層筋を緩めるには鍼治療が適しています。深層の筋を緩める事で交感神経の緊張を緩め、血流を良くする事で症状が改善していきます。
この記事を書いた人

東京都渋谷区恵比寿にて鍼灸専門の治療院を開設しています。じっくりと全体を観察し、症状を根本的に解決するためのツボをミリ単位で探し、痛くない優しい針治療で根本的な解決を目指し日々精進しています。より少ない刺激量でより少ない回数で治療できるよう勉強・研究を続けています。